2017年11月21日火曜日

桐生♫秋季市民音楽会

11/19は第52回 桐生秋季市民音楽会があり、桐生グリューネオーケストラとして出演しました。当ピアチェボーレ・バイオリン教室からも、演奏のお手伝いで出演していただいた生徒さんに心より感謝いたします😍
一人で弾くのと、集団の中に入って演奏することは、ちょっと脳の使い方が違います。集団に入ったとき、音の聞こえ方が違ったりして「あれ?家やレッスンではできたのに(;_;)」こんなことが誰にもあります。他のパートを聴きながら拍を共有し、予測しながら演奏する。個人レッスンの時には体験できないことを、当教室の生徒さんも経験させていただいていると感謝しています。

私が就任してからもうすぐ2年経ちますが、回を重ねるごとに団員の力が付いてきた実感があります。初めて会った時は楽器の用意も、おぼつかなっかたり、楽譜も読めないし、意味わかんないって感じでしたが、リズムもわかるようになってきて、音楽的な要素も理解が進んできました。

運営委員長さんや運営の係さんに、「成長が著しい!素晴らしい」とお褒めの言葉を頂戴しました。指導者として、私も成長が楽しみです☺️まだまだ伸びてくれるでしょう。
♫演奏曲目♫
キラキラ星変奏曲
スケーターズ・ワルツ
カッチーニのアヴェ・マリア
映画「コクリコ坂」より さよならの夏


まだまだ人数も少ないし、弱小ですがどんどん成長しています。
本当にみんな仲良しで、協力してくれてありがとう。

団員募集中です💖


2017年11月8日水曜日

非日常体験

久々のブログ更新となってしまいました。
今日は昨日までの晴れ晴れした天候とは打って変わり、どんより曇り空☁
紅葉前線🍁🍂も南下してきて、群馬県はちょうど見頃かもしれませんね😃

昨日は、急でしたが珍しいお仕事をさせていただくことになって、高山村のロックハート城に行って参りました。

珍しい仕事とは、ある音楽プロモーションビデオの、ヴァイオリン演奏シーンを演ずるモデルさんに、フォームや演奏法を指導する撮影協力です。
撮影風景に出くわすこともなかなかないことですよね。
昨日は撮影の様子を関わりながら拝見させてもらい、また、ロックハート城での外国にいるかのような景観の中での、外国人モデルさんの素敵な容姿💕と演技に、非日常体験をさせていただきました😊
ヴァイオリンを弾くシーンのRくん
彼はどんどん上達して、どう?かなり様になってるでしょう(笑)
素直にお話聞いてくれてありがとう😊

 同じシーンを角度や距離を変えて、丁寧に撮影するんですね♫

撮影中は一般の観光客のお客様もいらしていました。
昨日はいい天気に恵まれ、色づいた紅葉もより鮮やかに輝き、行楽日和でしたものね。
ロックハート城は私はプライベトで訪れたことはなかったのですが、ヨーロッパ中世風の建物が立ち並び、一つシンボルに石のお城がありました。
ここでは結婚式も挙げられるようでした。ロマンチックですね💗
カップルでドレスアップして楽しむ姿と、女の子同士でドレス姿になりたくさん写真を楽しむ姿が見受けられました。
それぞれに非日常体験を楽しんでいたようです🎶






2017年9月18日月曜日

昨日のライブ

台風18号の影響により、残念ながらお店のオーナーの判断で中止となってしまいました。
楽しみにしていてくださった方には申し訳なかったです😔
こればかりは仕方なく、でも14時頃は雨もパラパラ・・・。
これならライブできたよね。。。
私も他のメンバーもたくさん練習して、ご披露を楽しみにしていたので、不完全燃焼でした。
急遽、予定が抜けちゃったので、洗面所の壁紙を張り替える作業に没頭🔥
飲まず、食わず・・・すっかり忘れて。気が付いたら夕方に。
バイオリンを弾いてる時より集中しちゃいました(笑)


今日は台風一過から、素晴らしい天気🌞昨日より12度も気温が高かったみたい(^_^;)
また次の機会に向けて、新曲にチャレンジして参ります。

2017年9月15日金曜日

ライブのお知らせ

今日も秋晴れ!いい天気🌈
どこかへお出かけしたくなります。
こんなにいい天気なのに、週末から月曜にかけて台風がやってくるとのこと😩

9/17はライブやります♫
CHANSON and JAZZ LIVE at CUT WORKER NOBU
2017 9/17 (日) 14:00 OPEN   14:30 START
music charge ¥2500 1drink&おつまみ付き 2nd stageはセッションタイムあり
長谷川朗子(vo) 木島かおり(P) 柿沼紗世(vn)
3人でシャンソンの名曲、Jazz,タンゴなど様々なジャンルの音楽を演奏します。

お問い合わせ
CUT WORKER NOBU   027-268-5659  要予約
前橋市荒口町549−4

どうぞ皆さま、お越しになることをお待ちしております

 

2017年8月13日日曜日

発表会お疲れ様でした

昨日は鈴木由子先生のピアノ教室と、ピアチェボーレ・バイオリン教室の合同発表会でした。皆様、大変お疲れ様でした。発表会に向けて、準備、練習などよく頑張りました!!
レッスンだけで過ごすより、「人に聴かせる」と決まったら、俄然練習への取り組み方が変わってきて、ひと月で2、3ヶ月分の上達を感じます。👏👏
大人の生徒さんは、お仕事をなさりながら、子育てをなさりながら、レッスンに通ってご準備いただき、本当にお疲れ様でした。音楽しかしていない私にしたら、頭が下がる思いですm(__)m
ピアノの出演者もいらしたので、多岐にわたる音楽が聴けて、私自身聴いていて楽しかったです😊小さな生徒さんを見て、自分の小さな頃を思い出し、投影していました。
いい発表会だったと思います。


音楽は『人生を豊かにしてくれるもの』です。誰かと比べて優劣を判断するものでもないですし、大曲を弾くからえらい、というものでもありませんね。楽しんだ者勝ち!です。
確かに大曲を見事に披露すれば、「おお!!👏👏👏」たくさんの賞賛を得ることでしょう。それは音楽の素敵さが伝わりやすいから。でも評価すべきは、そこまでに至った道のりと努力、熱意に対するものではないでしょうか。
上級者しか音楽を楽しめない、そういうものではないです。
それぞれが音楽を楽しむ喜びが感じられたなら、嬉しいです。

残念ながら、今回実力が発揮できなかった方。普段の練習と本番が全く同じでいられることって、まずありません。緊張感=集中力でもありますから、稀に普段よりいい結果を出せる人もいますが、練習の時の方ができる。大多数でこちらのケースが多いでしょう。
また今度、次は12/10に伊勢崎市文化会館での発表会がありますが、今回の経験が活かせるように、私の過去のブログにレクチャーさせていただいたことの、どれができて、どれができなかったのか、一緒に分析してみましょうね。
ではまた頑張って参りましょう♫

2017年8月6日日曜日

あがり症に対する実践

あがり症を克服するには何より実践で繰り返すことが大切です。
知識だけでも、経験だけでも克服することはできません。正しい知識を得て、成功体験を積み上げることが克服する唯一の道です。
無意識に湧き上がってくる、緊張を意識している自分や、不安やネガテイブな思いを、「そんなことを思ってはいけない」と否定すればするほど思いは強くなってしまいます。
これは潜在意識の逆作用の法則です。潜在意識の逆作用の法則は、自分の不安を無理やり別な考えに向けたり、逆のことを考えたりすると余計に強くなります。

加えて、人前で演奏することを考えて、憂鬱な気分になったり、あれこれ不安なことを繰り返し考えてしまうことは、何日も前から当日の失敗の予行練習を念入りにしているのと同じことなのです。

あがり症は潜在意識が大きく関わっています。潜在意識とは過去における考えや経験、記憶、欲望の貯蔵庫で、その数百万に登る記憶の整理棚には過去世から及ぶ毎日の生活の中で学んだこと、聴いたこと、受けた印象、考えたことが貯蔵されているとされています。『海に浮かんだ氷山』の水面下に隠れた部分に例えられ、全体の9割を占めながらその部分は当人にもはっきり自覚できないものなのです。
誰しも生まれながらにあがり症だったわけではありません。何かのきっかけ、最初はほんの些細なことが原因になってしまったのではないでしょうか?
誰かに何か言われた、恥をかいた、普段通りにできない自分を責めた・・・こんな些細なことが心にスイッチを作ってしまいました。人前で演奏することを考えたり、その場に及ぶと自動的にスイッチが入って、嫌なことを思い出したり、恐怖を感じたりしてしまいます。
この悪循環から打破するための治療法(思考の改善)を紹介します。

①自分のあがりに気づく
ここでの【あがりに気づく】とは漠然とした気づきではなくて、具体的に自分がどんな状態になり、何を感じ、考えているかを具体的に知ることです。どんな小さな部分も見逃さないように。理解していただきたいのは、怯え、恐怖心、不安に圧倒されてしまうのは、他の感覚から切り離されてしまった時だけだということです。

今感じていることに気がついた次の段階は、今まで経験した全ての感情を感じることです。心を探ってみれば、他にも感情は見つかります。例えば、共演者への気持ちだったり、この曲を弾きたかったんだという気持ち、それから持っていて欲しいのが、音楽に対する愛、憧れ、良い演奏への希望など。
ここでのポイントはその感情を全て、自分の経験のなかに同居させて、今感じている恐怖と関連を持たせることです。恐れだけでなく、他の感情も一緒に感じる場合、震えや冷や汗のような反応は多彩な表現に変わりだし、演奏に深刻なダメージを与える感覚の歪みも防いでくるでしょう。

②準備
具体的になった自分のあがりを変えるのに、どのような取り組みができるのか考えてみましょう。例えば、リラックスする呼吸法を覚える。心配な箇所は徹底して練習するなど。
それから、高すぎない目標設定をすること。いきなり『完璧な演奏をする』というような目標を立てて実践しても、何度も失敗しては逆効果です。自分が「これなら確実にできる!」という目標設定をし、それができたら次!また次!と階段を上がるように成功体験を積んでいくことです。
例えば、今までは恐ろしくて舞台上から、会場見渡したり、お客様の顔も見ることができず、視界から締め出してしまっていたけど、見ることにしよう!とか。
以前にも述べましたが、上手く弾こうとするのではなく、目指すは「どうしたら自分の演奏が受け手に伝わるのか。」ということです。

③恐れを具体的な形にする
感情は全ての肉体的な感覚の中で眺めるといいと思います。他の感情と同居できているならば恐怖心に圧倒されることはありません。それと同じように、感情が肉体的な感覚と同居できているなら、恐怖心に圧倒されることはないのです。これが【恐れを具体的な形にする】ということです。
はじめに、全ての感情を感覚経験のなかに置いてみます。触覚で感じる靴、床を踏んでいる足、着ている衣服の感じ、肌で感じる室温や、空気の動きなどを全て探し出し、感情としっかり関連付けてください。
そして、全ての筋感覚を探ってください。動きの経験、姿勢、動きの大きさなどです。演奏は運動を起こしてするのですから、一番良い動きを選択したり、必要に応じて変えたりするために、自分の動きを知る必要があります。つまり、感情を具体的にするということは、恐れに対する緩衝材の意味とは別に、良い演奏をするために欠かすことのできない情報を使うことでもあります。

④演奏する空間を把握する
コンサートホールには早く到着することにしましょう。そしてステージの上を歩いて空間を感じてください。どれほどの広さなのか、各席との距離はどうか、響きなども把握してください。その空間に存在してください。観客がゆっくりと入ってくるのをステージの袖から観察してください。怖さで、視界から観客を締め出してしまいそうになるかもしれませんが、勇気を出してしっかり見てみましょう。
もしかしたら、中には冷淡な客もいるかもしれませんが、親切で本当に音楽を楽しみに来た客も含めて、共に観客として扱わなければなりません。全員のために誠意を尽くして歌い、演奏することがあなたの務めなのです。客がどう思うかなどそれぞれの勝手で、操作できるものでもありません。文句つける人はいい演奏をしてもつけるし、誰か一人にとってはかけがえのないものになるでしょう。

初めからうまくいくとは限りません。何度も何度も経験して、実践して徐々に理解していくものだと思います。私もたくさん失敗してきました。そうして以上のことを学び、少しずつ緊張との付き合い方がわかってきたかしら?というようなものです。
どちらがいいか、優れているかなど問題ではありません。音楽は人生を楽しくするためのもの。人それぞれ音楽の喜びが宿っていて、楽しんだものの勝ち!
自分が納得いく演奏ができるか。これが大切でしょう。

8/12の発表会までもうわずかです。普段の練習にこれらのことを盛り込んで、今自分にできることを準備していきましょう。



2017年7月17日月曜日

変えることができるのは、思考と行動だけ

「無意識に震える」「赤面する」「手が汗をかく」「心臓の鼓動が速くなる」など、これらの体の反応や感情をダイレクトに変えるのは非常に難しく不可能と言えましょう。
変えることができるのは思考と行動だけです。

ショックなことですが、あがり症は完全になくすことは不可能なんです。一度体で覚えたことは、全くなくすことはできないのです。
例えば、自転車をごく久しぶりに乗ったとします。自転車に乗れなくなることはできますか?一度体で乗り方を覚えてしまったなら、乗れない頃に戻ることはないと思います。
目指すあがり症克服とは『あがりを感じても、いつもの演奏ができること』

あがり症克服の目的は『相手とうまくコミュニケーションができること』
人前で演奏することは演奏する側から聞く側への一方通行のように捉えがちですが、それは違います。人前で演奏することは直接的な言葉のやり取りはもちろんないですが、常に間接感情的な意思疎通を図っているのです。
もしかしたら、自分がうまく弾くことだけ考えているのではないでしょうか?

相手不在の目標設定では、あがり症克服は難しいものとなります。
それは、自分の意識が自分のことを常に監視しているからです。どんな些細なミスも見つけ出しては問題にします。こんなことが、自分のレベルが上がっても、またさらに高い設定での監視が永遠に続くわけですから、直らなくても当然なのです。
考えるべきは、「どうしたら自分の演奏が受け手に伝わるのか。」

残念ながら、「どうすれば自分があがらないで、うまく演奏できるのか?」と相手不在の目標では苦労することになります。

「人の目や他人の目が気になる」「自分が注目されている気がして緊張してしまう」「人からこんな風に思われているのではないか」
人前に立つと無意識にこんな不安が沸き起こることありますよね?
でもこの不安、自分が思い込んでいるだけです。それを決めているのは自分です。聴き手が注目するから、自分が緊張するのではなく、自分がそのように感じているから緊張するのです。「こんな風に思われている」ということも事実でなく、自分が勝手に思い込んでいるだけです。

もちろん、自分では抑えようもないような不安や恐怖があることも事実ですが、元々音楽に不安や恐怖の意味は付いていません。自分が思っているだけです。

一つの出来事を不安に考えるか、あるいはポジティブに考えるかは自分次第なのです。
常にポジティブに考えられたら、不安や悩みは少なくなると思いませんか?

さあ是非、悲観的な考えや感情を肯定的に捉えることを習慣にすることから始めましょう!

全ては自分が変えることができるということです!

2017年7月15日土曜日

演奏会のお知らせ

梅雨明け宣言の知らせは未だ聞かねども、連日30度超えとは!今年の夏は、スーパー猛暑になるだろうと言われています😓皆様、くれぐれもご自愛くださいまし。

そんな暑さを忘るるべく、昨年から私にとって新たなジャンル、シャンソンにチャレンジさせていただいています。好評だった昨年以上に、さらに磨きをかけて、皆様のご来場を心よりお待ちしています(^-^)

Passion d'étoiles 〜星々の情熱〜vol.2  @JAZZ RUG  maebashi
2017・7/30(sun) 16:00 open /16:30 start

長谷川朗子(vocal)  木島かおり(piano)

1st.stage シャンソン/ guest: 柿沼紗世(violin)
2nd.stage 映画音楽 / guest: 塩田好浩(guitar)

ミュージックチャージ ¥2500 (1ドリンク付き)




2017年6月20日火曜日

あがり症とは

あがり症は4つのタイプがあると考えられます。

① 胸騒ぎ
② 自意識過剰
③ 準備不足による様々な感情
④ 病的で活力を失わせるほどの怯え、恐怖心、不安、パニック

①の胸騒ぎは、演奏直前の数時間の間に起こり、時に強烈な不安を伴う感覚で、演奏が始まると同時に消えます。(演奏に集中するため)
ベテランの演奏家たちは、演奏の準備ができているしるしと考えますが、経験の浅い演奏家はあがり症と思い込んでしまいます。
これは正常な反応で、演奏に良い影響をもたらします。

②の自意識過剰は、演奏のことを考えるたびに発症します。
自意識過剰とは辞書に「他者からの注目の対象として、病的に意識すること」とあります。これはあがり症というのは間違いかもしれません。なぜなら、不安とは関係ないからです。演奏中は終わりまで通して、悪い影響を与えます。「私はいつも本番よりも練習の時の方がよくできる」このような状態です。

③準備不足による様々な感情とは、罪悪感、後悔、混乱、逃避願望や恐れが混じった感情です。これは病的でなく、人間らしいこと。演奏前の数週間に継続的に発症します。逃避願望があるために、それほど強烈ではありません。
ただ、準備不足や練習不足を認めたくない人は、時たま④のタイプと混同します。
特に支配的な感情は罪悪感です。演奏にばらつきがあり、一定の水準に達しません。
単に練習不足です。

④病的で活力を失わせるほどの怯え、パニックとは、準備期間中から突然時を選ばず発症します。夜中に突然、または運転中、共演者と電話で話した時など、強烈な感情が湧き、波のように押し寄せ、汗をかいたり、震えたりなど無意識的な反応を伴い、呼吸が早くなったり、口の中が乾いたり、感覚が混乱したり、なくなってしまうことが起こります。
予期せず発症し、治っても急にまた発症します。
演奏中の影響として、演奏そのものを中止させてしまうような恐怖心があります。コンサートが無事終了しても、その間中、突発的に恐怖や不安感に襲われたり、汗や震えなど身体的な症状が出ます。感覚的な混乱により
・譜面が読めない
・共演者の音が聞こえない
・ど忘れ
・リズム感の失調
などの症状が出て、演奏をいったん中止せざるを得ないまでになることもあります。


対処法

①胸騒ぎ その状態を楽しむことを覚えましょう。演奏に、今やるべきことに集中すれば消えてしまいます。


②自意識過剰 他人の観察の対象として、自己を強く意識する症状に対処するには2つのステップがあります。
1、観客がコンサートホールに足を運ぶのは、音楽を楽しむためだという考えを徹底します。あなたを注意の対象にしているのであれば、あなたは演奏する必要はありません。自分を鑑賞させれば良いのです。
2、自己に対する気づきの感覚を発達させることです。本当の自己認識(筋感覚・触覚・感情)は自意識過剰に対する信頼できる治療法です。例えば、演奏中他人の視線を意識するよりも、床についてる足の感覚を感じてみたり、ホール内の気温を感じてみたり。

1のステップが心から理解・納得できれば、問題は解決されるでしょう。ここでは音楽こそが観察の対象であり、観客と演奏者は共に音楽に興味を寄せているのです。

③準備不足による様々な感情 公演やオーディションを延期するかキャンセルすることです。それからしっかり準備・練習をしてください。どうやって準備したら良いか分からないなら、教えてくれる人を探しましょう。演奏の質を損なう理由が準備不足だとしたら、決してあがり症を言い訳にしてはいけません。

④病的な怯え、恐怖心、不安、パニッック この症状に対する治療には努力が必要で、厳しく困難なものですが効果はあります。この種のあがり症は、その背景にある原因は何かを理解することが重要です。悩んでいる人がその苦しみから解放されなくてはなりません。
この件に関しては後ほど機会をみて、深く取り上げたいと思います。
 

        

2017年6月6日火曜日

あがり症の文化的背景

6月に入りました。
前々からあがり症について、私が勉強したことをこれから発表会を迎える生徒さんたちに向けて、レクチャーしていきたいと思いつつ、毎日があっという間に過ぎ行くことに驚きつつ、果たされず、すみません😓そのぶん必要とされているってことで?(笑)、ありがたいことですね。

では、これから少しずつ書いていきます。

「あがり」は全く予測不可能で、小さなコンサート、さほど重要でない予期しない場面で、演奏者を骨の髄から揺さぶります。多くの表現者にとって、あがりは不出来なところや短所を露わにしてしまう、恥でみっともない病気と考えられています。舞台であがった経験は、情け容赦なく人を打ちのめし、演奏に芸術的面で不満を残すような結果を招き、このような失敗が潜在意識に溜まると、自分でどんなに「緊張しませんように」「あがりませんように」と願っても願いも虚しく、結果はいつも不安や恐れ通りに「あがり」が実現化しやすくなってしまいます。
この「あがり」は純粋に個人的なものではありません。文化的な背景を抜きにしては理解できません。あがり症が起こる状況について理解を深めるために、あがり症などないような環境から、眺めてみたいと思います。
 
あがり症は俗にいう『プロアマ』(プロのレベルで演奏するアマチュア)や教会の演奏者、インドの古典芸能やアフリカン・ドラムのプレイヤーには滅多に起こらないようです。アフリカン・ドラムは西洋の音楽よりも遥かに複雑で難しいリズムであるにもかかわらずです。
 
 プロアマの人たちは演奏する際に気分が高揚し、期待感を感じると言います。友達のためにご馳走を作るような気分だそうです。音楽そのものを聴き、演奏し、新しいことに挑戦、発見する喜びが原動力になっています。そして、演奏がうまくいかなくても、結果として仕事を失うわけでも、同僚から軽蔑されるわけでもありません。

 教会の演奏者は「不安を感じないのは、たとえ素晴らしい演奏をしたとしても、それが目的ではなく、祝祭の雰囲気を演出するのが仕事だから」と言います。コンサートと違い、自分が主役でないからだそうです。

 インドの古典芸能者は、教育が生活の一部で、指導者と一緒に寝食を共にし、毎日指導を受け、その中で様々な教えやサポートを受けているから、くつろいで演奏できるのだろうと言います。

 アフリカン・ドラムの奏者は、あがり症に悩んでいる人に出会ったことがないそうです。「我々は音楽を恐れていませんからね」と。ドラムを教える際にあがり症を防ぐ要素についてこう挙げています。「私たちは絶対に間違いを指摘しません。そんなことは馬鹿げています、幼い子供の喋り方や歩き方を指摘するようなものです。」アフリカの教育者達はほとんどの時間、生徒と供に演奏したり過ごし、競争はなく、ただ演奏しかないようです。

私たちの文化の中であがり症を強く意識せざるを得ないのは、どうやら西洋音楽・クラッシック音楽に深く根付いたことではないかとうかがえます。
クラシック音楽業界全体に自己正当化、競争意識が深く染み付いており、その影響は聴衆にまで及んでいます。何世代もの間に、一般大衆は楽しむことより、批判・批評することに慣らされてしまったように感じます。かのハイフェッツも、演奏会にくる3,000人のうち、2,999人までが彼が音を外す瞬間を聴きに来ているのだと、確信していたといいます。
これでは芸術家があがりに悩まされていなくとも、コミュニケーションは聴衆によって妨げられていることになります。双方が楽しいと感じるためには表現者は「与える」、聴衆は「受け取る」気持ちがなくてはなりません。

このように恐怖心とは、純粋に個人のものだけではなく、聴衆と音楽家とがお互いに共有している文化的な現象でもあります。個人が変わるのと同時に、その原因となっている文化も変わらなければならないと思います。
私はこの文化を微力ですが自分の周りから、生徒さんに対しても、少しずつ変えていきたいと思っています。



2017年5月22日月曜日

映画音楽の集い

5月20日 HOLLYWOODLAND CAFE にて映画音楽ばかりを集めた演奏会に出演させていただきましたー🎻


ありがたいことに、開催日前にsold out!
完売御礼公演となりました😂
当日せっかくお越しいただきましたお客様、ごめんなさい🙇‍♀️
たくさんの方にお集まりいただき、お褒めのお言葉頂戴し、
幸せでございました😊

共演者の藤巻千賀子さん(P)
本当に一生懸命に取り組んでくださり、感激でした💖
こんなに誠実にお仕事に取り掛かってくださる方は他を探しても、そういません。

そして、この夜に大輪の花を添えてくださったス
ペシャルゲスト
清水理恵子さん(TAPダンサー)
ありがとうございました。楽しいリズムと躍動感あふれるダンスが加わって、
より熱いライブになったのではと思います。

また次回、機会があれば皆さまよろしくお願いいたします🎶